数年前に、テレビ番組でサバ缶はダイエットに良い!と特集されたことがあり、一気に人気を集めたサバ缶。
ただ、サバ缶って太ってしまうこともあるって知っていましたか?
ダイエットに良いはずなのに太るなんて!どういうこと!?と思いますよね。
実はサバ缶ってヘルシーなようで、結構カロリーが高いんですよね。
ダイエットに良いからと食べすぎてしまうと太ってしまうんですね。
ただ、特集されるからにはダイエットに全く効果がないというわけではないのでは・・・?と思いますよね。
サバ缶に含まれている栄養はダイエットや健康にいいんでしょうか?
そして、サバ缶の汁には脂質が多いと言われているのは本当なんでしょうか?
サバ缶の汁は脂質が多い?
サバ缶は、種類にもよりますが、だいたい100gあたり約170kcal~180kcalほどです。
生の鯖は、100gあたり約200kcal~240kcalなので生の鯖よりもサバ缶の方がカロリーが低くなるんですね。
それはなぜかというと、サバ缶は製造過程で鯖を煮込んで作られています。
そのため鯖の脂肪分が汁に落ちていくんですね。
脂肪分が汁に落ちているので、生の鯖よりもサバ缶の方がカロリーが低くなるんです。
サバ缶の方が、サバ自体のカロリーは低くなりますが、脂肪分が汁に落ちるということはサバ缶の汁は脂質が多くなってしまうということになります。
いくらサバ缶の鯖の身の脂肪分がおち、カロリーが低くなったと言っても汁ごと食べてしまっては、結果的にカロリーも脂質も多く摂るということになってしまうのです。
でも不飽和脂肪酸(EPAやDHA)は摂るべき!
サバ缶が健康にいい、ダイエットに効果があると言われる理由の中に不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)があります。
これは、魚の脂質のことです。
脂質ってあまり摂ったらだめなんじゃないの?と思われがちなんですが、脂質は人が健康的に活動するためには欠かせない三大栄養素の中の一つです。
エネルギー源であるだけではなく、ホルモンの構成や臓器を守るためにとても重要なものなんです。
そして、脂質は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類があります。
飽和脂肪酸は固まりやすく摂りすぎてしまうとコレステロールの増加や、中性脂肪を増加させやすいという特徴があります。
一方で不飽和脂肪酸は、固まりにくく中性脂肪・コレステロール値の調整をする働きがあるんです。
サバ缶にはこの不飽和脂肪酸が多く含まれており、健康にいい!と言われているんですね。
そして、生の鯖よりもサバ缶の方がEPAやDHAが多く含まれているんです。
手軽に食べれる缶詰の方が栄養価が高いなんて、嬉しい事ですよね。
それにDHAは昔から、頭が良くなる!とも言われています。
高齢者の方の認知機能を高めたり、子供の知能レベルを向上させる効果があるとも言われているDHAは、年齢に関係なく積極的に摂りたい栄養素です!
結局、サバ缶はダイエットに最適なの?
サバ缶は、揚げ物などのおかずよりもカロリーが低いんですが、サバ缶を食べていたからと言ってダイエット効果がある!というわけではないんですね。
それなりにカロリーがあるので、ダイエットに効果があるから!と食べすぎてしまっては意味がありません。
とにかく、サバ缶に豊富に含まれているEPAですが、これは食物繊維と一緒に摂ることで、ダイエットに効果が出ると言われているんです。
実は、痩せホルモンとも言われているGLP-1というホルモンを生み出す細胞に、サバ缶に含まれているEPAが、直接働きかけているという事が解っているんです。
このGLP-1は糖質の吸収を妨げるという働きがあるので、ダイエットにつながる!という訳なんですね。
あと、サバ缶は塩分が高めなので、この塩分を身体の外に排出するために、海藻類や野菜類などの食物繊維を一緒に食べると、よりダイエットに効果が出ると言われています。
サバ缶だけがダイエットに最適というわけではなく、適度な量をバランスよく食べるということが大切なことなんですね。
『サバ缶がダイエットに良い』という情報だけで、毎食サバ缶を食べ続けていては、塩分の摂りすぎや栄養の偏りになってしまいます。
サバ缶を食べるときには、野菜などもしっかりと食べるようにすると、更にダイエット効果がありますので、食物繊維を一緒に摂る!という事も心がけてくださいね!
そして、1日1缶程度にするようにしましょう。
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