毎年冬が近づくにつれ、必ず流行るのが『インフルエンザ』です。
ウイルスは乾燥した状態だとさらに感染しやすいので、どうしても冬に大流行してしまいます。
予防法といえば、手洗いうがい、マスク!
そして何と言っても完全にインフルエンザウイルスを殺す事が出来る『エタノール』は必須です!
インフルエンザウイルスって何となくですけど、『強いウイルスで、なかなか死なないんじゃない?』ってイメージありませんか?
でもエタノールなら、完全撃退出来るんです!
そんなエタノールが、何故インフルエンザウイルスに効くのか?他のウイルスではどうなのか?そういった事についても紹介していきたいと思います。
エタノールが何故インフルエンザウイルスを100%撃退出来るのか?
インフルエンザウイルスは、脂肪で構成されるエンベロープという外膜をもっています。
要するに、エンベロープに包まれている状態なのです。
実は、このエンベロープが感染の原因で、このエンベロープという膜が細胞に感染していくのです。
エタノールの成分であるアルコールは、脂肪を壊す作用があるので、エンベロープを破壊する事が出来ます。
エンベロープ外膜が無くなったインフルエンザウイルスは、活性化出来ず弱っていきます。
そうなると、感染する事は出来なくなるので、エタノールでインフルエンザウイルスを100%撃退出来る。という事になる訳です。
エタノールが活躍する為のキーワードは、『エンベロープ外膜を持っているウイルス』という事ですね。
では、インフルエンザ以外で冬に感染力が増す、ノロウイルスやロタウイルスにエタノールは効くのでしょうか?
ノロウイルスやロタウイルスにエタノールは効かない?
基本、エタノールは脂質を破壊するので、脂質で構成された細胞膜を持った細菌やウイルスなどは、エタノール消毒(アルコール消毒)で殺菌する事が出来ます。
しかし、ノロウイルスやロタウイルスは、エタノール消毒では撃退出来ません。
ノロウイルスやロタウイルス、アデノウイルスや、ポリオウイルスは、先程紹介した『エンベロープ』という外膜を持っていません。
これらのウイルスは、『ノンエンベロープウイルス』と呼ばれています。
なので、エタノールはあまり意味がない。。。という事になるんです。
この、ノンエンベロープウイルスを不活化する為には、脂質ではなく、たんぱく質の殻を破壊させる事が一番有効だと言われています。
その為には塩素系消毒剤が有効です。
薬局で手軽に購入出来る『次亜塩素酸ナトリウム』を使用しましょう!
ハイターなどですね!
ノロウイルスやロタウイルスかも・・と思ったら、即、塩素系消毒液を用意してくださいね。
感染力が非常に強いウイルスですので、感染者の触った場所やトイレなどは、それで充分に消毒しましょう!
薬局で買う際は無水エタノールじゃなく消毒用エタノールを!
エタノールには3種類あります。
◎ 無水エタノール
◎ エタノール
◎ 消毒用エタノール
『無水エタノール』は、その名の通りほぼ無水で、アルコール濃度が一番高いものです。
そして、消毒用エタノールは一番アルコール濃度が低くなっています。
そう聞くと、アルコール濃度が一番高いものが一番効果もある?と思いがちなんですが、無水エタノールには水分がほぼ含まれていないので、(アルコールが)すぐに蒸発してしまいやすいのです。
なので、消毒したい場所にしばらくとどまって、しっかり消毒するという方法には向いていません。
その点、消毒用エタノールは、その名の通り消毒目的なので、数秒殺菌したい場所にとどまってしっかり除菌した後に蒸発します。
その事をしっかり理解した上で、『消毒用』と書かれているエタノールを購入してくださいね。
CMなどでよく見る手ピカジェルなども、アルコール濃度が76.9~81.4vol%含有されているので、インフルエンザウイルスの除菌が出来ますよ。
エタノールは薬局で手軽に購入出来るので、今年の冬は確実に常備しておく事をおすすめします。
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