季節の変わり目に体調がすぐれないと感じる事ってありませんか?
その原因の1つは『自立神経の乱れ』だと言われています。
それに、春と秋には特に眠気に襲われる・・・という人も多いですが、自立神経との関係についても詳しく見ていきましょう!
秋になると眠気がひどくなって体調を崩すのは何故?
日差しはまだきついながらも、空の高さや夜の涼しさが変わってきたなと感じられる9月。
汗だくの通勤やクーラー対策もやっと終わりと思ったら、なんだか最近疲れがとれない、だるくて仕方ないと感じていませんか?
特に、秋は体調を崩しやすい季節です。
体のいろんな機能をコントロールしている「自律神経」が、環境の変化の激しさに追いつけなくなってしまうため、その様な症状が出てしまうのです。
毎日寝足りないような感じがして、仕事をしていても眠気と戦い続けないといけないような症状が出ると本当につらいですね。
夏の厳しい暑さが落ち着いてくると昼と夜の気温差が大きくなり、また台風や秋雨前線がやってきて気圧も変化しやすくなります。
そうなると体は環境への対応に大忙しです。
たかが気圧と軽く見てしまうかもしれませんが、台風のように急激に気圧が下がるとき、体は思っている以上の負担を受けています。
体にかかる圧力が弱くなると、血管が広がって血の流れが悪くなったり、細胞の水分がふくらんでむくみが出たりします。
また気圧が低くなると、酸素が散らばって一定の空気中にある酸素の量(酸素分圧)が低下しますので、空気中の酸素が減ったり、天気が悪く太陽が隠れて暗くなることなども、体にとっては、『休まなければ!』というサインと受け取るのです。
自律神経はこれらのサインから、スイッチを温存、要はリラックスモードにしようとします。
環境の変化が急なときは、このモード切り替えがうまくいかず、だるさや眠気という不調となって現れてしまうのです。
自律神経失調症は季節の変わり目に発症する事もある!
自立神経と気圧の関係が体調に影響を及ぼす事が解りましたが、更に怖いのが『自立神経失調症』です。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2つがあり、体を活発に動かそうというときは交感神経が、緊張をゆるめてリラックスしようというときは副交感神経が強く働きます。
この2つのバランスによって呼吸や脈拍や血圧、体温調節など体全体がコントロールされ、意識しなくても一日の変化や一年を通しての変化に対応できるのです。
交感神経は運動した時、怒った時、興奮状態に強く働きます。
現代人が抱える問題の1つとして大きいのがストレス!
このストレス状態にある時も、交感神経を高ぶらせてしまっています。
そうして、その疲れた体や神経を副交感神経の作用により、メンテナンスを行う必要があるのです。
睡眠時やリラックスしている時に、副交感神経が優位になりますので、毎日そういったリラックスする時間は必要です。
自律神経失調症とは、自立神経(交感神経と副交感神経)のコントロールが乱れ、体やメンタル面に悪い症状が出てしまった状態のことです。
悪い症状というのは
◎ めまい、耳鳴り、腰痛
◎ 眠い、ダルい、疲れが取れない
◎ なかなか寝付けない
◎ 食欲不振
◎ 体温調節がうまくいかず、急に汗が多く出たりひどく冷えたりする
こういった症状がありますが、人によって様々ですので、他にも予想もしない体調不良に襲われる事もあります。
その原因は様々で、対人関係や生活の変化からくるストレス、ホルモンバランスの影響などがあります。
そして季節の変わり目には、気候などの環境変化からくるストレスも原因となることがあるのです。
朝と夜の寒暖差や、雨や台風が続いたり・・・と、体温調節の変化がコロコロ変わると、交感神経と副交感神経も激しく変わる事になります。
それに上手くついていけず自立神経の乱れが続くと、『自立神経失調症』へと繋がりかねないのです。
自律神経の乱れを防ぐ為に!
秋は、本来なら気温も下がりはじめ、爽やかで快適に過ごせる季節です。
なんとなくだるい、寝たのに眠い、でも病院に行ったりお薬を飲むのものもなんだか・・・と悩みながら毎日をやり過ごしてしまうのはもったいない!
自律神経の乱れを改善できるよう、まずは日々の生活を少し見直してみましょう!
質のよい睡眠をとるために、夜ベッドに入るまでに気をつける点をまとめてみました。
帰宅してからは仮眠をしない。
夕飯後にコーヒーなどカフェインをとらない。
寝る前にパソコンやスマホの画面を見ないようにする。
この様な事を少し気をつけるだけで、睡眠の質はずいぶんと変わるものです。
リラックスするための副交感神経が、きちんと就寝時間に働いてくれるような習慣をつけることが大切です。
食事の際、ビタミンをしっかりとれるような食事を心がけましょう。
あれもこれも・・・と、食事に関して良いと言われる食べ物は多いですから、色んなものを食べる事に気をつけようとしますが、季節の変わり目には特にビタミンBやCの摂取に気を使いましょう。
特にビタミンBやCは自律神経の働きに必要で、それを多く含む大豆や魚、緑黄色野菜を取り入れたバランスよい食事をしましょう。
残業しなければいけなかったり、休み前の夜ふかしがストレス発散の楽しみだったり、毎日働いているとなかなか規則正しい生活をするのは難しいですね。
ですが生活リズムは自律神経を整えるために最も重要です。
なるべく同じ時間に起き、同じ時間に寝るように心がけるだけでも、体調が改善されることがあります。
だるくて疲れたからといって、仕事から帰ってソファでぐったり眠ってしまうようなことも避けましょう!
そのちょっとした事が、悪い方向へ行ってしまうのです。
逆を言えば、ちょっと気をつけるだけでも良い方向へ行くのですから。。。
春や秋は行楽シーズンでもあります。
季節の変化に負けない体をつくって、元気に働き、休みには楽しくお出かけできるといいですね!
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