枕の理想の高さって、解るようで解らないものです。
角度が何度の方が良いだとか、何cmだとかいった事は一概には言えません。
要は、起きている姿勢を出来るだけ保てる姿勢が重要で、やはり人それぞれフィット感というものは違ってくるはずです。
真上を見ているか?首の後ろに隙間はないか?
真上を見て寝る姿勢は、仰向けと言われますが、そのときの枕のフィット感は重要です。
真上を見た時に薄暗い天井であったとしても、ほっと一息つける体勢がベストなのです。
よく、『角度は◯◯度が良い』だとか『幅が何cm』だとか聞く事もありますが、私も実際、良いと言われる角度を試してみましたが、とても寝苦しいかった事を思い出します。
ほっとする体勢というのは、枕の高さとも関係していますが、人それぞれでしょう。
人それぞれと言ってしまえば、あまりにもあっさりしすぎていますが、一言で言うと、仰向けで寝た時に頭部が一段高く、身体よりも少し低高い状態を維持できるのが、良い睡眠をとれるかたちになります。
首の後ろを守る事は重要になります。
この部分は、脊柱から頭蓋骨へ骨を繋ぐ、頸椎(けいつい)といわれる部分があります
神経線維の太い脈である、脊柱神経系と頭部の連結部分を守る事は、安眠に繋がります。
そして、その後頭部の位置で、しっかりと枕がフィットしていくことで、頭が寝ている時に動いても、対応できるのです。
寝返りは頭部においても行われますので、首元から肩にかけて、ちょっと堅めでもフィットしておくこと。
更に、後頭部の付近にやわらかいクッション系のソフトタッチがあれば、快眠です。
そして、それは枕の高さと角度が関係しているのです。
あお向けだけじゃなく横向きでのフィット感は重要!
寝返り対策として、横向きになった時の枕のフィット感も、仰向けにおとらず重要です。
寝返りと言うのは、身体の皮膚に血が溜まらないようにするためと、筋肉の柔軟さを保つために、弛緩と緊張を繰り返して、筋肉がこわばらないようにするためです。
なので、からだが横になった時に、枕に横顔がフィットしていないと、起きた時に疲れが残ってしまいます。
横向きになるとは、肩がベッドの敷布団に付いている状態ですので、横向きの横顔はそれよりも高い状態でなくてはなりません。
要するに寝返りの楽な枕と言うのは、比較的高めの枕であるのです。
そして、クッション性が良いことが条件で、耳のソフトタッチを守られなくてはなりません。
耳が痛くないようにと言うのは、クッション性の中でもおおきなポイントになります。
これは、耳を圧迫して、神経が痛まないようにさせるためです。
神経を圧迫しないという事は、頭部の寝返りによっても、広いサイズの枕が必要という事になります。
ある程度の寝返りでも、朝起きた時に枕の上にちゃんと頭部が乗っかっていると、それは正解の枕になります。
実際、朝起きた時にまくらに頭部が載っていない状態ですと、寝ている本人が枕を嫌っている怖れがあります。
これは、枕の精神的な機能の側面ですが、心から喜べる睡眠を得るために、枕選びは重要なのです。
まとめ
枕の理想の高さと言う点で、二点ほどこの理由を書きました。
◎ 寝返りで横向きになった時、側頭部と肩の間の距離が出来るだけ離れている事。
(要するに起きている時に近い形になっている事)
◎ 寝返りを打ったとしても、朝まで、頭部が枕にある状態を快眠とする事。
そのために、ある程度の高さと幅が枕には必要だという事です。
最近では低反発枕などで、首の位置を固定するものがありますが、寝返りを過度にさせない仕組みがあるので便利ではあります。
そして、神経を圧迫しない為に、横向きの状態で耳が痛くない事。
更に、首にかかる頭部の重さの負担が無いことが条件になります。
首の頸椎は神経の集まる超重要な箇所です。
ここに、しっかりとしたフィット感を、肩からもたせることで、快眠は実現できます。
枕選びと言うのは骨の折れる作業ですが、その分自分にフィットした枕に出会い、快眠で過ごせる様になると『あの時、しっかり探してよかったなぁ』と思うに違いありません。
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