首周り・・・特に上半身だけ大量の寝汗でびっしょり!となる事はありませんか?
基本的には女性の場合、更年期障害が原因だと考えられる事がほとんどですが、年齢が若い人でもこの症状が出る場合があります。
今回は、なぜそんなに寝汗が異常にひどくなるのか?
その原因について紹介したいと思います。
異常に寝汗をかく原因
汗は新陳代謝に関係しているという事は、知られていますよね。
新陳代謝は、年齢と共に通常は低くなっていきます。
一番新陳代謝が活発な赤ちゃんの時期は、汗がたくさん出ますし、老人になると多量の汗が出るという事は滅多にありません。
基本的には年齢と汗の関係は、いたって単純なものです。
ですので、異常に出る寝汗や多汗などの原因は年齢以外の部分が大きく関係してきます。
『ホルモンバランス』の影響により、寝汗がひどくなったりする事は多いのですが、ホルモンバランスが乱れる原因として、年齢の影響は大きくあります。
老化と共にホルモンバランスが乱れる可能性は高いですが、逆に若くてホルモンバランスの乱れが起こる場合は、ストレスや病気が関係してきます。
寝汗はホルモンバランスの乱れによる事が、大きな原因の1つです。
特に女性は、女性ホルモンのバランスが乱れると多汗以外にも、たくさんの症状が出ます。
ホルモンバランスの乱れといえば、やはり『更年期障害』ですね。
更年期障害の特徴の1つとして、女性ホルモンのエストロゲンの減少が挙げられます。
女性は、40代半ばから急激にエストロゲンが減少します。
脳からエストロゲンを出す司令を卵巣が受けますが、卵巣機能の衰えの影響でエストロゲンが充分に分泌されなくなります。
その為、脳が混乱して自立神経の乱れに繋がります。
これは、甲状腺機能の障害です。
やはりホルモンバランスの乱れと関係してきますが、甲状腺は全身の代謝を高めるホルモンですので、甲状腺機能が低下すると代謝機能にも影響が出るのは間違いありません。
甲状腺ホルモンが多く出過ぎる場合は、体温が上昇して汗も出やすくなりますし、逆に少な過ぎる場合は体温が低下して皮膚がかさつき、汗も出なくなります。
どちらも更年期のものと言えば、そうですが、更年期の年齢でなくてもストレスなどが原因で、そういった症状が出る可能性があります。
上半身や首周りは汗腺が多く汗をかきやすい!
すでに大体の方が感じていると思いますが、背中や胸などのほうが、足などに比べて汗をかきやすいですよね。
背中や胸などの体幹部のほうが、腕や足などの末梢部よりも汗の量が多くなるしくみになっています。
これは、生命の維持の為にとても大切な器官であるので、代謝と密接に関わっているのです。
そうなると、上半身の方が大切な臓器が密集してるという事もあり、やはり汗腺の働きが活発になるといえます。
しかし、多汗ということでお困りの場合は、スポーツや有酸素運動などで、ある程度無理に汗を出す訓練をして、交感神経と副交感神経の役割を高めてみましょう。
慣れてくると、自己調整機能がうまく働くようになる場合もありますので、意識して良い汗を積極的に出してみてください。
交感神経と副交感神経のバランスが乱れない為に、『リラックスする』という事が重要になります。
汗腺から噴き出す汗が、引いていく為にも『リラックスする』事が必要です。
つまり、一生懸命に仕事をしたりスポーツに集中した後、リラックスタイムを保つやり方です。
湯船につかり、その後はお茶といっしょに残りの時間の余暇を過ごす。
ハードワーク&リラックスタイムの連鎖で、ある程度のホルモンバランスは安定します。
毎日バタバタとして、湯船に浸かる時間もない日々が続くとホルモンバランスが乱れる傾向にあります。要はストレスが溜まっていくという事ですね。
しかし、なかなか落ち着くという気持ちになれない場合は、医療機関を訪れましょう。
その際は、診療医療であったり、多汗症ということで、漢方医学に訪問するのも良いでしょう。
更年期障害やホルモン関係以外での病気
そもそも寝汗は、体温調節の為に必要なものです。
深い眠りにつく為には、体温を下げなければいけませんので、そのために寝汗が出て、体温を下げてくれる訳ですから、寝汗は誰しも出る現象です。
しかし、異常なほどの寝汗が出るという事は、交感神経と副交感神経の乱れから、適切な体温調節が出来ない状態となっている事が考えられます。
例えば、肝臓や腎臓に何らかの病気が潜んでいる場合も寝汗がたくさん出るそうです。
基本的には、更年期障害や甲状腺機能などが関係する事が多いですが、まれにそういった肝臓や腎臓の病気の場合もあります。
どちらにしても、普通じゃない寝汗の場合は、女性ならまず婦人科で受診した方が良いでしょう。
男性の場合は、肝臓や腎臓の検査をおすすめします。
上半身の寝汗が抜けない状態は、布団の中の温度も関係あるかもしれません。
分厚い毛布や通気性の良くないパジャマなど、寝ている間に気が付かないうちに多量の汗が出る要因をまず見つける事です。
適度に就寝時は、室内空気が冷えていてもいいのです。
その際は、温かくなるグッズなどではなく、身体があったまっている状態で就寝しましょう。
冬や、初春にかけても、外の冷たい空気を浴びておくこと等、これらは甲状腺ホルモンの安定に最適な適応力をもたらします。
また、リラックスタイムをもつ事は非常に大切な事ですので、悩みの状況が抜けない場合は、診療期間での受診も視野に入れてもいいかもしれませんね。
出来れば、友人や家族に日頃の愚痴を聞いてもらったり、ストレス発散する方法を自分で考える事が一番でしょう。
薬で良くなるという考え方よりも、慣れであったりリラックスするということで、解消する場合がありますので、まずは気持ちをリラックスさせる事から始めてみましょう。
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